Technology

ファーネス重工の技術

ファーネス重工の技術の優位性と独自性

従来の工業炉の問題は?

工業炉は金属製品を大量に生産するライン中の1つの設備になります。製品生産ラインでは1個当たりの生産にかかるコストを大変シビアに管理しますので、当然、コストを低く抑えるためには、1個当たりの処理速度を短縮させることが求められます。そのためには、炉の中には余計な治具を入れずに製品だけを効率よく加熱をする必要がでてきます。でも従来の方式では、バスケットと呼ばれる棚にたくさんの製品を並べ、そのバスケットごと炉の中に入れて加熱し、バスケットごと取り出す方式でした。そうすると、バスケットの加熱に余分な熱量がかかり、さらには、そのバスケットごと入れられるようにするために炉が大きくなってしまいますので、目標の温度へ到達する時間も長くなり、上下右左で温度上昇の時間にムラが生じるという問題も発生していました。

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熱風循環技術の優位性

そうした従来の炉で起こっていた目標の温度へ到達する時間が遅い、製品を並べた棚の上下左右で温度ムラが起こり、焼きムラが生じるなどの問題、さらには一般的な循環ファンを採用した炉において生じていた、炉内の下部から上部に向かって熱風が供給され下のワークから早く温度が上昇することによる加熱ムラや品質ムラの問題もファーネス重工の特許技術である熱風循環技術により飛躍的かつ革新的に改善しました。
その熱風循環技術では、まず、ガスバーナー、電気ヒーターなどで熱した空気を、炉内の循環ファンにより製品(ワーク)に高速で直接吹き当てます製品に当ると熱風の温度は降下しますが、そこへさらに熱を補充して再び循環させ、温度精度をシビアに管理しながら、それを繰り返して加熱していきます。特筆すべきは循環ファンの熱風の吹き出し側に設置されている円筒状のガイドです。それにより加圧された高圧の熱風をばらつきのない風量で高速に直接ワークへ吹き当てることが可能となり、温度上昇ムラ、加熱ムラ、品質ムラなどすべてのムラの排除を実現できたのです。さらに、ファーネス重工の炉内には製品に合わせて作られた棚があり、そこに製品を並べられるようにしてありますので、バスケットによって生じる余分な熱量の排除にも成功しています。

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サスティナブルな工業炉

私たちの地球の存続についての危機感がまだ薄かった半世紀以上前からファーネス重工はこの地球の環境を持続可能なものにするために何ができるか、と真剣に考えて製品づくりを行ってきました。地球環境程を念頭に省エネルギー化を進め、炉の形状も従来のものとは全く違ったものへと革新し、何度も試験を繰り返しながら、精度の良い工業炉製作に取り組んできました。そして現在では、徹底したムダ・ムラの排除により、他の追従を許さないサスティナブルな炉を作り上げました。そして、これからも。持続可能な世界のために、わたしたちは何ができるか。それを常に自らに問いながら、さらなる技術革新に取り組み、工業炉の進歩に挑戦していきたいと考えています。

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Recruit

募集要項

ファーネス重工の採用に関する募集要項は下のページよりご確認&ご応募ください。

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